事件に臨む姿勢

これまでの弁護士経験を通じ、私が心がけるようになったことが一つあります。


それは、「どんな立場、どんな主張にも一定の理由があり、それを正しく理解する、または少なくとも理解しようと全力を尽くすことが解決の第一歩だ」ということです。


事件によっては、相手方の対応や主張がどうにもこうにも不合理に思えたり、私の理解を超えていたりする案件もあります。また、ご依頼の趣旨が実現困難と思われたり、あるいは別の方向を考えたほうが良いのではないかと思えてしまう案件もあります。

しかしこうした場合でも、はなから否定するのではなく、まずはじっくりと話を聞く、そしてその上で、その方の考え方の背景にあるものを理解しようと試みることが大事だと思うようになりました。



このようにしていくと、事件そのものの見方が変わってきます。


まず、見落としがちな事実関係について、今まで以上に目配りができるようになった実感があります。とりわけご本人も重要とは気づいておられない部分について、話し合いや打ち合わせの場で話題にすることで、解決に向かう、あるいは方向性が定まることもしばしばです。


また、それぞれの立場、考え方を尊重することだけでいつの間にか解決する、あるいは解決に向けた関係性の変化が生じる事件もあるのですね。

言葉は悪いですが、「屁理屈も理屈」というのは言い得て妙だな、と思うこともあります。


さらに、こうした姿勢を取ることによって生じた副次的な効果もあったのですが、、、長くなりましたので日を改めて。

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